小鳥の相談室ねむのき　ターミナルケア/バードロス

「ターミナル期」とは、病気や老化により、人生（鳥生）の終焉（しゅうえん）を
迎えようとしている時期のことを言います。

一日一日、容態の変化に合わせて、日常のケアを工夫する必要がでてきます。
また、たくさんの選択、決断を必要とされる場面が増えてくるのも、この時期です。
「どのケアを選択するのがベストか」
「この子にとっての一番の幸せってなんだろう」
「私は良い家族だったかな？」
「この子がいなくなってしまったら、どうなるのだろう」など、
小さな家族を大切に思うからこそ、悩んだり、不安に感じたりすることもあるでしょう。
ターミナルケアリストは、このようなご家族に寄り添い、鳥さんとの絆を大切にしながら、
最期までより良く生きるためのケアをご一緒に考えていきます。

心の痛み、悲しみ、不安をお話しいただくカウンセリングを中心に、時には、
介護用品の工夫や、情報検索のお手伝いといった具体的なご支援もいたします。

少しずつ心の準備をしながら、鳥さんと歩んだ歴史を振り返り、「ありがとう」を
たくさん伝えてあげることのできる、かけがえのない時期でもあります。
鳥さんとご家族だけの優しい時間をお過ごしください。

鳥さんにとって、大好きなご家族がそばにいてくれることほど、安心できることは
他にないのですから。

「愛鳥さんを亡くしてしまった」
「愛鳥さんを逃がしてしまった」
　どちらも、バードロスといえるでしょう。
　大切な存在を失った悲しみは、当然の心の反応です。
　愛鳥さんとの絆が深いほど、また、悲しみも深いものかもしれません。
　
　自分にとっては大切な家族・・・
　でも、小鳥の死なんて、真剣に受け止めてもらえるのかな・・
　悲しいのに、悲しいと言えない。
　私自身、話したいことを話せず、心にふたをしてしまった経験がありました。

　一人で抱え込まないでください。
　小さな命と向き合うとき、誰かに頼ってもいいのですよ。

　ターミナルケアリストは、ここに姿はなくとも、ご家族の心の中に生き続ける
　「亡き子」との絆を大切にします。
　大切な思い出、ご家族の思いをお話しください。
　ゆっくりと、心の痛みを緩和していきましょう。