会計・税務人財養成推進協議会は、会計離れ」を防止する目的で発足した組織横断的な協議会です。

発起人が協議会設立を呼びかけするに至った経緯

　事務局(川野克典)は、教員になる前の職業は、コンサルティング会社(現PwCコンサルティング合同会社)において、会計や情報システムのコンサルティングサービスを担当しておりました。そのコンサルティングの現場で、私は高度な会計知識を持つ人財の必要性を痛感すると共に、その需給ギャップが生じていることを認識していました。一方で、人財の供給不足があるからこそ、高額の報酬を要求するコンサルティング業界が拡大しているとも言えます。

　私は、2008年4月から日本大学商学部(会計学科)に奉職する機会に恵まれ、会計教育を担当することになりました。ここで直面したことは、日本大学商学部会計学科の相対的地位低下です。具体的には、三田会が発表する公認会計士試験合格者ベスト10に日本大学は2003年以降登場していないこと、また、会計学科への入学志願者の減少による偏差値の低下です。

　これらの課題を解決するため、日本大学商学部では、資格講座の見直し、奨励金制度の見直し、合格カルテ作成と継続的面談の実施、日本大学商学部(砧キャンパス)における日本商工会議所簿記検定試験を実施等、様々な施策の実行を開始していますが、一学部だけで会計・税務人財の養成に取り組むことには限界があることを感じざるを得ませんでした。

　会計学を学ぶゼミナールの活動を活性化することを目的にして2016年12月18日に会計系ゼミナールの研究発表大会「アカウンティングコンペティション」を開催すると共に、会計系諸団体が連携して、会計・税務人財の養成に取り組む必要性があることを認識するに至り、本会を呼びかけるに至りました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会計・税務人財養成推進協議会発起人・事務局
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本大学商学部　教授　川野克典