タイ出張記 99年4月25〜30日

亜紀、タイへ行く

★タイ料理★

大学時代に一度渋谷のタイ料理屋で食べたことがありますが、 その時は甘辛酸っぱい味の定まらなさや、強烈な辛さ、 きつすぎる香辛料に全然だめでした。 でも今回は意外とびっくり、おいしいと感じた、 というよりむしろ、「はまった」と言ってもいいでしょう。 おそらく食べ物に対する許容範囲が広がったのと、 味の好みが変わったからだと思います。 甘辛酸っぱい、ともすると相反すると思われがちな味達の 作り出す絶妙なハーモニーが、なんともたまりません。

この国の暑さにばてなかった理由のひとつに、 日本から持っていったミネラルウォーターもありましたが、 なんといっても食べ物がおいしく、私の口に合ったことが大きい。 魚介類、辛いもの、香辛野菜の好きなのんべーの私にとって、 ほとんどのタイ料理はおいしくいただけました。 今回は日本食は少しも恋しくなりませんでしたね。

以前米不足でタイ米が輸入されたとき、 かなり日本人に不評でしたが、 タイ料理にタイ米はなんと合うことか!。 チャーハンなどは絶品ではないかと思ってしまうほどですよ。


バルコニーで最初の手作りタイ料理の夕飯

★パタニ★

タイ南部にある小さな町。バンコクから国内線で約1時間。 ハジャイ空港を降りて、さらに東へ車で1.5時間ほど。 ソンクラー王子大学パタニ校は、ほとんど海岸線沿いに位置する、 だだっ広い、いなかのようなのんびりとした大学でした。 出張というよりむしろ、大学のDr.に会って、 技術を勉強しに行ったので、 おかげで、海外旅行や普通の出張ではまず一生に一度も、 見ることはないであろうものをたくさん見ることができました。

大学内はちょうど2ヶ月間(!)の夏休み中で、学生の数は少なかったのですが、 Dr.のお手伝いとして2人程のタイ人学生と会うことができました。 この大学のこの学部の実験室やDr.の部屋に、日本人が来たことは、 おそらくこれが最初で最後になるのではないかと思います。 実験室はクーラーは当然なく、汗をかきながらの実習。 時々Dr.のクーラーのある部屋に涼みに行かないと、 とても耐えられませんでしたが、自国民だからか、 学生たちは汗をかいてはいても、全然平気そうに見えました。

女性の掃除婦と思われる人達が数人、 せっせと窓ガラスなどを拭いていたのですが、 シスターのように頭から、 宗教的(タイは敬謙な仏教国)な黒い布のようなものをかぶり、 裸足で校内を歩いていました。 時折何も言わないのに、コップに冷たい水を入れて持ってきてくれました。 生水は警戒していましたが、あまりの暑さに思わずごくごくっといってしまいます。 結局今回は水に当たることは幸いなかったんですけれども。

自然保護区となっている滝のある渓谷登りや、 洞窟の中に大きな涅槃仏があるきれいなお寺など、 あとで日本で「地球の歩き方」を見ても載っていなかったような所へ、 ハジャイ空港への帰り道、せっかく来たんだからと、 Dr.が親切にも案内してくれました。
パタニの町はそれほど大きくなく、 車で少し行けばすぐ広い平原や林が見えてきます。 やしの木やゴムの木など、日本にはあまり見られない木もありますが、 なぜか昔の日本を思わせる、どことなく懐かしい感じがして安心感を覚えます。 アメリカやヨーロッパと比べると居心地がいいと感じました。 自分もアジア人なんだなーとつくづく実感しましたね。

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