ペーパードライバー返上物語
ぺーパドライバー返上物語

最初はとても路上なんて出れないから、駐車場内で発車や停止、 車庫入れなんかを練習することにしました。 しかし、うちの車古いくせにエンジンがすこぶるパワフルなんです。 ちょっとアクセル踏んだだけで、 「ブオーーーン」といっきに回転が4000位まで上がってしまうんです。 車好きの走り屋にはたまらんそうですが、 私みたいな初心者には非常に泣けてきます。

2000回転くらいでクラッチつなぎたいと思って、アクセルをゆるめながら つなごうとするんですが、ちょっとゆるめるとまたあっという間に回転が落ちて 「シュルルル、プスン」(エンストの音)。こんなに微妙なものなのーー?!と 弱気になってしまいます。 靴底が厚いとどうもアクセルの微妙なコントロール感覚がわからん、 ということになって、早速スーパーで安い平底の、 いかにもマタニティという感じの靴を購入して、再度挑戦しました。

あとで冷静になって考えてみると、 最初にやった車庫入れが一番難しかったようです。 だんなも車がいっぱい停まっているので、 運転している時より緊張すると言うように、 まだハンドルさばきやクラッチ操作の慣れない私には、 後ろに気をとられすぎてエンストばかりして、 本当に鬼のような特訓でした。

私は小さいときから今でも右、左をよく間違えるんです。 だんなから「ここを右に行って」と言われて、 左に行こうとするときがよくあります。 ナビをするときでも左を指差しながら、 「ここ右、右」と平気で言ってるんです。 左右の脳みそが逆に入ってるんじゃないかって真剣に悩んだこともありました。

前に進む限りは目的地への道順がわかってさえいれば、 自分の行きたい方へ行けばいいわけですが、 それとは別に、バックするときはなぜが、自分で後ろを見ているのにもかかわらず、 行きたい方とは逆にハンドルをきってしまうくせが発覚しました。 前進でもバックでも、右に行きたければ右に回せばいいわけですよね。 でもなぜかバックの時だけ逆に回してしまう。 そういえば小さい頃、子供用のまたがって乗るハンドル付きの車のおもちゃでも よく間違えてたっけ・・・。自分で自分に唖然とする私でした。

ゴールデンウィーク中にガンガン乗りまくってマスターしてやる! と意気込んだはいいんですが、30分も立たないうちにダウン。 やっぱり、異常なまでに緊張しすぎて、ドキドキして息が荒くなり、 精神的にすぐくたくたになってしまうのです。

模範走行をしてもらって、ついでに少し休もうと、 車を降りて席をかわろうとしたら、 ひざがガクガクしてるのがわかって、自分でもびっくりしました。 群馬の実家に帰るときに4時間以上も運転しているだんなが、 30分でこんなにくたくたになってしまった私には、 まるで神様のように思えてきました・・・。

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