ペーパードライバー返上物語
ぺーパドライバー返上物語

私が免許を取ったのは約8年前の大学1年の時で、 来年の1月で3回目の免許書き換えがやってきます。 私の実家は昔も今も1度として車を所有したことはなく、 両親ともずっとペーパードライバーでいるので、 私も必然的になるべくしてなってしまったという訳です。

結婚して初めて車のある生活をしたわけで、 会社に入って受けた安全教育のおかげか、 すかっり危険に対する感受性が強まり、恐怖心ばかりが先立って、 教習所に行ってた頃の、向こう見ずで恐いもの知らずな私は、 今では影も形もありません。

「常に危険を予測しながら運転するのは大切だ。」 というのは常識でしょうが、私の場合、 「大地震が起きて、ビルが道路に倒れてくるんじゃないか。」とか、 「道路が割れてそこにはまってしまうんではないか。」とか、 およそめったに有りそうもないことまで心配してしまいます。

そんな「運転はだんなにすべておまかせ」 の私がなぜ一念発起したかというと、 日帰りスキーの恐怖の体験があったからでした。

だんなは朝型で、夜になって眠くなり始めると急に意識がなくなる体質で (眠いと一言言ってベットに横になったかと思うと、 5秒後にはいびきをかいている。)、日帰りスキーの帰り高速を走っていると、 「眠いー。」というので見てみると、 もう既に目が半分も開いてないではありませんか!。

いつもは私がCDをかけたり、冷房を入れたり、 肩もみしたり、話しかけたり、歌を歌ったりといろいろやって 何とかしてきましたが、この時ばかりは本当に今にも寝そう。
「前の車が二重に見えるーー。」とつぶやきながら、 レーン外れて、左車線またぐしまつ。 あわてて
「ちょっと!!お願いだからがんばってよーーー!!。」
顔から血の気が引きましたよ、ほんと。

何とか一番近いパーキングエリアに入って、1時間ほど仮眠しました。 だんなはいびきをかきながら熟睡してましたが、 私は無事に帰れるんだろうかって気が気でなくて、 うとうととしか眠れませんでした。 ちょうど1時間したら、先に行っていたスキーの仲間から携帯に電話が。
「もう(待ち合わせのP.A.に)着いたんだけど・・?」
「仮眠してました。今出発します!!」

しかし、だんなを起こして出発したはいいものの、すぐまた「眠いー。」 と言い出して、結局次のP.A.でさらに1時間。友人を散々待たせた後、 家に帰り着いたのは朝の4時!。私だって免許あるのにのにのに・・・・ のに・・・・のに。 というわけで、私も運転せねば・・と思い立ったのであります。

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