奈良見仏1日目(亜紀編)


●01年5月3日木曜日祝日。

京都見仏から1年半、また同じメンバー(小野家・大学の後輩M夫婦)による奈良見仏の旅が始まった。 メンバーM氏の和歌山にある実家に前日からお邪魔し、うまい夕飯をたらふくいただいた後、 ずーずーしくお泊まりもさせてもらって、さわやかに奈良見仏初日を迎えた。


   
 ●法隆寺 (ご存知、日本初の世界遺産、世界最古の木造建築。まずはここでしょ。)  
 西院伽藍 五重塔 東西南北各面に塑像群、金網越しに覗き見るが、暗くてよく見えず。 北面の涅槃像を囲む弟子達の悲痛な表情が、なんともリアルだ。
大講堂 四天王の大袈裟に翻る衣(特に袖)が躍動的。奥におられる仏が良く見えないので、 横からも拝見したかったのに、前からしか見られないようになっていた。残念。 薬師三尊、三人揃って坐像というのも新鮮。薬師如来坐像さんのお顔には、 まだわりとよく金箔が残っていた。日光・月光の冠が高いです。 須弥壇の左右にある、講堂後ろの入り口が開いていて、薄暗い講堂の中から見ると、 新緑のさわやかな緑と小さな黄色い花々が、明るく映えて印象的だった。
金堂 ガラスや網越しに、顔をこすりつけるようにして、 薄暗い中を覗き見る。 つぶれたかえるか牛のようなでかい邪鬼を踏む、 丸い光背を持った直立不動で無表情な四天王。頼りなさげ。 着てるもんがやっぱ中国っぽい。 かの有名な両脇侍一体型、釈迦三尊像の細おもても拝見できた。
 聖霊院 開帳していなかったので、何も見れず。亜紀、朱印帳を買い、朱印してもらう。
 大宝蔵院 またまたあまりに有名な百済観音様がおわす。慈悲深いお顔。 人間離れしすぎた細いボディーのどこに、 万人を魅了するこれほどの魅力がやどるというのでしょうか? この不思議な感動に、やはりくぎづけにされてしまう。 玉虫の厨子も意外とでかいの。こんなにでかい厨子を覆うのに、 玉虫は何匹必要だったのだろう?
 東院伽藍 夢殿 またもや格子越し。覗かせるのが趣味らしい。それはいいとして、 暗くてよう見えん。見せる意思なしと思えるほどです。 庶民はこれでもありがたいと思わなくてはいけないのだろうか。
 
 ●中宮寺 (法隆寺のすぐお隣りにあるお寺)  
半跏の如意輪観世音菩薩さん、京都広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像によう似てる。 しかしこっちのは黒い。見事にとっても真っ黒。 半端じゃない黒光り。黒人さん?だけど光背は黒くない。何でかな? うっとりします、この微笑。スフィンクス、 モナリザと並んで、3大世界微笑像に数えられるそうです。すごーい。えーもん見たなー。

言わずと知れた「五重塔」

仏が撮れなきゃ瓦でも撮るか


奈良見仏翌日
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