ガーゼを取るまでは、痛いというより苦しいと言う方が正解だ。 何が苦しいかって、
- まず、鼻のガーゼの圧迫感が何とも耐え難い。 ずーと大きな異物が鼻にとどまっている。 まるで鼻で息ができないから、すぐに口が乾いてせき込む。 口の中が干物のようにからからになる。
- 喉が痛い。 全身麻酔中、呼吸確保のために口から管が通されたからだ。 手術前に聞かされていたけど、こんなに痛いなんて思ってなかった。
- しゃべると変な声が出る。 鼻をつまんでしゃべっていただくと分かると思うが、おまぬけな声しかでない。 人としゃべるのが恥ずかしくなってしまう。
- 鼻の筋肉を少しでも動かす行為ができない。 口を大きく開ける、笑う、あくびする、目を見開くなどなど。 3番と合わせると、無表情な顔をしてとぼけた声でしゃべる、 不気味な人間になってしまう。 歩き方も振動しないよう、そろそろという感じ。
- 腰が痛い。 麻酔で全身の力がなくなったまま、硬い手術台に寝ていたせいだろうと思う。 手術後まる1日は起きちゃいけないと言われたので、本当に寝られないほど辛かった。 夜中にこっそり起きて、何度も腰痛体操をせずにはいられなかった。
- 熱がある。 38度強くらい。術後はどうしてもこのくらい出てしまうのだそうだ。 しかしその後も熱がなかなか下がらず、退院するまで微熱が続いた。