1998年連れ合い殿の定年退職を記念してギリシアに旅しました。



(1)
7月4日

  6組の熟年夫婦と1組の兄弟、計14名が成田空港第2ターミナル集合。サベナ・ベルギー航空(今はもうありません)208便で出発。約12時間のフライトでブリュッセルに到着。バスの車窓から眺めるブリュッセルの街は人通りも少なく、意外と活気がない。
ホテル到着後散歩に出たけれど Sheraton & Towers Brussels Hotel は郊外にあるのであまり見るものがない。何人かの元気な人はグランブラスまでビールを飲みに出かけたようだ。

7月5日
 10時00分 SN 301便ブリュッセル発、約3時間でアテネ到着。窓から見えるアルプスの景色が素晴らしい。雪をいただいた山々の間に湖がいくつかキラキラと輝いている。
アテネの空港で100USドルをギリシア通貨に両替。手数料を引いて29,200ドラクマなり。
約2時間のドライブで
スニオン岬
エーゲ海に突き出たスニオン岬の上に立つポセイドン神殿からの眺めは黄昏時が最高とのことだが、何しろ日没は9時ごろなのでまだ日がさんさんと差している。
アテネの市街地にある Royal Olimpic Hotel でギリシア第一夜。

7月6日
 いよいよエーゲ海クルーズ出発! Odysseus 号。部屋はビジネスホテルのツィンルームのようだ。バスタブはなくてシャワーのみ、でも窓から海が見える。
 11時00分ミコノス島に向けてピレウスを出港。92海里(約170km)
まず避難訓練、昼食、午後からは乗務員の紹介や寄港地の案内、船内生活の説明などがある。世界各地からの観光客が乗船しているので、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語そして日本語のスタッフがそろっている。
 17時過ぎ
ミコノス島に到着。大型船は埠頭に接岸できないので、沖合から小さなテンダ−ボートで島に上陸する。白い家々が建ち並んだ街を土産物屋などをのぞきながら歩き回る。

丘の上に立つアノ・ミリの風車

船に戻り夕食。食事をしている間にだんだん日が暮れてきて、あたりが紫色を帯び、いつの間にかクレタ島に向けて出港していた。137海里 (253km) 船はほとんど揺れることなくちゃんと眠れた。
7月7日
 
 早朝のモーニングコールで起き、日の出を眺めながら朝食をとる。7時にエーゲ海最大の島クレタ島のイラクリオンに到着。バスでクノッソス宮殿観光に出かける。
 紀元前2000年の広大な宮殿の遺跡だが、石垣が黒くくすんでいるのは当時の火災の跡という。宮殿には1300もの部屋があるというので主な所を見て回る。「玉座の間」、イルカの壁画(複製)のある「女王の間」、穀物やオリーブの貯蔵庫など今から4000年も前の物とは思えない規模だ
。その広大さを絵ハガキでご覧ください。

フレスコ画の美しい玉座の間

 バスでイラクリオンの町に戻り考古学博物館を見学。クノッソスの石棺の壁画「百合の王子」、「イルカの壁画」、「パリジェンヌ」などとても色鮮やかで驚く。
 11時30分サントリーニ島に向けて出港。66海里(122km)
昼食後船内を探検。カジノやオリジナルグッズを売る店、図書室、プールetc.etc. 海の色は今までに見たことがない程深い青で「紺碧」という言葉が初めて実感できた。
 16時30分
サントリーニ島に到着。巨大な断崖の上に白い街並みが続き、いかにもエーゲ海に浮かぶ島という感じだ。この港にも接岸できないのでテンダーボートで上陸する。港からフィラの街までは標高差250m、ケーブルカーで登る。自由行動で街を歩いた後、Panorama Hotel のルーフガーデンで一休み。夕日を浴びた白い街並みや、刻々と色を変えていくエーゲ海をを見下ろして本当に夢のようなひとときだ。

高台に建つ白亜のカテドラル

 今日は Greek Day で全員ギリシアの国旗にちなんだブルーと白をあしらった服装でディナー。21時00分ロードス島に向けて出港。145海里(268km)・・・ 続く