l ロシアケーキの謎 l ロシアパン l 菓子「シベリア」 ◆ロシアケーキの謎
皆さん、「ロシアケーキ」というお菓子をご存知ですか? ケーキという名前ですが、ジャムやチョコレート、ナッツ等がのっている、食べがいのある二枚重ねのクッキーです。 美味しいお菓子ですが、なぜ「ロシアケーキ」と言うのでしょうか。ロシアでこうしたお菓子を見た記憶はありません。ロシアに長期滞在経験のある知人たちも首を傾げていました。イメージからのネーミングでしょうか。
★栄光堂製菓(東京都東村山市)
――ロシアケーキの由来 なんでも、新宿中村屋の工場長がロシアで食べたお茶菓子が日本で再現されたのが始まりのようです。時期は、正確には不明だが、50〜60年ぐらい前と思われます。戦後すぐでしょうか。 ――ロシアケーキとはどんなケーキ?
――ロシアケーキと中村屋 現在、中村屋はロシアケーキを作っていないのだそうです。ただし、工場長が千葉県館山出身だった関係で、館山駅前にある中村屋だけは今でも手作りのロシアケーキを販売しているという話でした。 本当にロシアで食べられていた菓子がルーツとわかり、嬉しくなりました。少々大げさかもしれませんが、日本とロシアの交流史の一ページに触れたような気がしました。栄光堂製菓さん、ありがとうございました!(07年01月)
★亀屋万年堂
いちおう亀屋万年堂にも電話でロシアケーキの由来をたずねてみました。応対してくれた若い男性はとても親切で、わざわざ調べてかけなおしてくれました。
栄光堂製菓の方の説明とほぼ同じで、新宿中村屋が昭和初期、ロシアの製菓技師を招いて作ったのが始まりとのこと。特徴は二度焼き。一度焼いたクッキーの上にナッツ類や卵白などをのせてもう一度焼く。ただし、亀屋万年堂は自社で製造はしておらず、販売のみしているとのことでした。(07年02月)
★コトブキ
★ ぎんざ花のれん
★ 中山製菓(栃木)
★ 栄光堂製菓の新作
★ 村上開新堂(京都・寺町二条)
◆ ロシアパン★ 山崎製パンのロシアパン・シリーズ
どうして「ロシアパン」とい名前なのでしょうか?
――命名の由来 袋に印刷された説明書きによると、命名の由来はこの大きさと形にあるようです。確かにロシアではこのぐらい大きな楕円形の白パンを売っています。薄くスライスして料理と一緒に食べる、味のついていない普通のパンです。 この「ロシアパン」は甘くふわふわした菓子パンでした。1個700kcal余り!3回に分けて食べました。
――バリエーション:レーズンに黒糖
次はどんな「ロシアパン」が登場するのか。注目です。(08年05月)
――シュガーマーガリン味 「ロシアパン」の新作を発見しました! シュガーマーガリンです。 「ソフトなパンにシュガー入りマーガリンをサンドしました」と書かれています。 山崎製パンの基本のロシアパン、つまり大型のコッペパンに、切れ目を入れ、砂糖入りの でも、おそらくこの「高カロリー」と「甘さ」こそが、一般に考えられているロシアのイメージなのかもしれませんね。(08年12月)
━━カフェオレクリームサンド
商品名が単なる「ロシアパン」ではなく「ロシアパンサンド」となっていたのにちょっと期待がふくらみました。中味の違う商品が今後登場してくるのでは?(10年10月) ◆菓子「シベリア」
羊羹をカステラではさんだお菓子、「シベリア」。「シベリヤ」とも言うそうです。聞いただけでも甘さの想像がつきます。このコンビネーションはいったい誰が考えたのでしょうか。そもそもこれは洋菓子なのでしょうか和菓子なのでしょうか。そしてなぜ「シベリア」という名前なのでしょうか。疑問は尽きません。 名前の由来は諸説あるようですが、ネットで少し調べてみたところ、「シベリアの冬風景をイメージした」というのが有力なようです。カステラの雪の中を貫く羊羹の道路とか、カステラの雪原を羊羹のシベリア鉄道が走っているとか。
★山崎製パンのシベリア・シリーズ
――シベリアデラックス、沖縄黒糖味
――さつまいも餡
――三角シベリア
★ 第一パンのシベリア・ケーキ
★ フジパンのシベリア
◆Hokkaidoマトリョーシカ北海道の長谷製菓株式会社の焼き菓子。http://www.hase-seika.co.jp/blog/2010/03/post-11.html。 箱そのものもメルヘンチックな風景が描かれていて素敵ですが、フタを開けると、花柄の透明な袋に入った愛らしいマトリョーシカ5個が姿を現します。ちょこんと並んだその姿には思わず声をあげてしまいます。値段は1箱630円。
北海道でしか採れない果実ハスカップの餡とジャムを、チーズ風味のスポンジとホワイトチョコで包んだ卵型のお菓子。マトリョーシカが印刷された包装紙に包まれているのですが、それぞれが違った北海道名物─アスパラガス、ライラック、カニ、ソフトクリーム、クリオネ─を手にしています。「季節や気分によって手にしているものが変わる」ようです。
どうしてマトリョーシカなのかが疑問ですが、たぶん北海道の人には、少なくとも東京の人よりはロシアが身近なのだと思います。地理的に近いですし、そのせいで交流も多いでしょうし、気候も似ています。ロシアから海を渡ってやって来たマトリョーシカが北海道には棲んでいるのかもしれませんね。(11年6月) |