クラフト・フリーマーケット2009秋〜阿佐ヶ谷・細田工務店(09.11.28)


細田工務店入口 20091128日(土)、JR阿佐ヶ谷駅前の細田工務店で開催された「クラフトフリーマーケット」に出展することができました。

 アクセサリー、バッグ、フラワーアレンジ、陶芸などなど、さまざまなジャンルの創作活動家・愛好家の皆さんが、自分の作品を紹介、販売する1日限りのお店をオープンさせます。年2回開催されているのですが毎回出展希望者が多く、高倍率の抽選になります。幸運にも当選し、08年秋に続き晴れて2度目の参加となりました。ありがたいことです。

*商品はプチマフラー、1000円均一に

 昨年同様、趣味で作っている手編みの品々を出展しました。昨年はセーター、マフラー、帽子などを出展しプチマフラーたのですが、今回はマフラー中心です。

最近はさまざまな素材、色、形状の毛糸が沢山出回るようになりました。手芸店の毛糸コーナーをのぞくとまるでお菓子屋さんのようです。あれもこれも欲しくなってしまうのですが毛糸も決して安くはないので、いつも1〜2玉購入して帰り、それで出来るプチマフラーを編むようになりました。今回はそうして編んだマフラーを出しました。

近隣の方が買物帰りの訪れるようなフリーマーケットなので、あまり高額な物はふさわしくないと思い、赤字覚悟(!)で千円均一にしました。もう少し購入しやすい品をと、手編みのマスコット人形とシュシュも少し作り、200500円にしました。

*商品レイアウトはやはり重要

 「マイ・ショップ」はテーブルの上に白い布を広げ、マフラーを並べ、値段を書いた札を立てるという超シマイショップンプルな店構えでしたが、周囲を見るとどの方のお店もとても素敵です。商品のレイアウトにすごく気を使っていらして、プロのお店のようです。テーブルに敷いた布も黒の上にレースを重ねたり、ただ重ねるのではなく三角に折ってみたり、小物はかわいいお皿や箱に入れたりと、皆さんのセンスの良さが表れています。特に、平面ではなく棚や箱、ハンガーなどを使った立体的な展示は魅力的でした。商品をただ置いて並べるのではなく吊るしたり巻いたりと、お客様の関心を引き、思わず手にとってみたくなるような店作りは勉強になりました。

*袋もオリジナル─皆さんの意識の高さに感心

 レイアウトと同様、お客様に商品を入れてお渡しするパッケージにも気を使っていらして驚きました。綺麗な小袋に入れて上をリボンで結んでいたり、素敵な柄入りの神袋や手提げ袋を用意されていたり。100円ショップで買った透明なボリ袋しか用意していない自分がちょっと恥ずかしくなりました。皆さん本当に、ここは自分の店であり、自分はショップ・オーナーなのだという意識をきちんと持っていらして感心しました。同時に我が身を反省です。

*やはり「勝負は午前中」

これまで何回かフリマに参加して学んだのは、お客様は開店直後が一番多いということです。良い物を探そ会場の様子うとか、具体的に狙っている品物がすでにある方は、一番商品が多い開店直後にいらっしゃるのは当然です。今回も、午前10時開店でしたが、お昼までが一番賑わっていました。

今回売れたのは、マフラーが2本、シュシュが1つ、編みぐるみが2体でした。値段が数百円で買いやすかったのか、「編みぐるみはもうないの?」と聞かれ、もっと作ってくればよかったと思いました。シュシュも「色違いはないの?」と聞かれました。

マフラーは、「首がチクチクする」と言ってモヘアや毛足の長い素材は敬遠される方が多く、なるほどと思いました。「全身が見られる鏡があるといいのにね」とおっしゃる方もいました。マフラーでも全身のバランスを見たいと思うのは当然です。お客様の要望に応えられるショップ作り(!)のために、今回も沢山勉強させて頂きました。

*商売の難しさ

今回は、左隣の方は手作りアクセサリー、右隣の方は和風のカードケースなどの小物を出展されていました。たまたま両方ともプロの方で、和風小物の方は西荻にお店を持っていらっしゃるそうです。アクセサリーの方は、ネットショップをやりつつ、こういった催物に出展されるのだそう。お話を聞くと商売は難しいようです。

確かに、まだフリマ初心者の私でも、買ってもらう難しさは痛感しています。安ければいいとか、逆に質が良ければ高くても売れるとか、そういう単純なものではないようです。漠然とですが、マーケティングの大切さみたいなものがわかってきました。

商売となると、1人お客様をつかんだらその方を離さないようにすること、リピーターになってもらえるよう努力することが大切なようです。

*フリマも仕事の場─熱心な営業マン

 商売といえば、会場で1人不審な動きをしている若い男性が目につきました。会場をただぶらぶら歩き、時おりしばらく立ち止まってきょろきょろしています。明らかに商品には興味がない様子。最初は連れの方でも待っているのかなと思ったのですが、そうでもないようです。

 そのうち、男性は向かい側のお店の方に話しかけ、名刺を手渡していました。しばらく話し、お辞儀を何度もして離れて行きました。どうやらそうやって各店を回っているようです。

 やがて私のところにも。実はこの方、レンタルボックス・ショップのオーナーだったのです。名刺とチラシを手に各店を回って、「よかったらご利用下さい」と営業をしていたのでした。納得です。

 確かにレンタルボックス・ショップの方には、こういうフリマは格好の営業、宣伝の場所です。なるほどなあと感心してしまいました。

*今回も勉強させてもらいました。皆さんに感謝感謝!

 今回も接客の難しさをひしひし。マフラーなので実際に首に巻いてみるのがいいだろうと私は思っていたのクラフトマート・チラシですが、別に巻いてみなくても構わないというお客様もいることがわかりました。そういう方には、鏡を差し出すのもいわば余計なことでした。

 また、てっきりご本人が使うのだと思って「こちらの色のほうがお似合いかも」などと勧めていたら、「母にあげようと思って」という方もいました。思い込みを反省です。

 会場でお会いした皆さん、購入して下さったお客様、応援してくれたり手伝ってくれた友人たち、そして細田工務店の皆さんに心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。また機会があったらぜひ参加したいと思います。今回の経験を生かし、でも初心を忘れず、さらにパワーアップできるようがんばります。

細田工務店HPのクラフトマートコーナーもご覧下さい。http://www.hosoda.co.jp/ribbon/market/

2010.01.31

 

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