抗癌剤はじめました。 | |||
急いで動物病院に行き、最短の日程で6月17日に手術。ビビりでへたれな性格を考えて、入院は1泊だけにさせてもらいました。 写真は手術の翌日、帰宅直後のちゃい。傷をなめないよう服を着せられています。まだ目がうつろですね。 病理検査の結果は直径3ミリの乳腺単純癌。やはりガンでしたが、幸い転移はありませんでした。 その後、獣医さんと相談し、再発防止のために抗癌剤治療を始めました。 ご存知の通り、抗癌剤には副作用もあり、何度も通院が必要な、少し辛い治療です。それを受けさせるかどうか、悩みました。 考慮するのは、病気の再発リスク(するとは限らないけど再発しやすい)、治療の効果(効果があるとは限らない)、副作用(個体差がある)と通院による猫の負担(うちの猫はとっても辛い)。 若い猫なら、治療したほうがいいですよね。ものすご〜く高齢なら、寿命と体力を考えて、辛い治療はせずに様子を見たほうがいいでしょう。 ちゃいは10歳。びみょーな年齢です。昔だったら猫の10歳はかなり高齢でしたが、いま室内飼いの子は長生きですから、10歳はまだまだ元気です。飼い主である私的には20歳までは生きてもらう予定なので、やっと半分来たくらいに思っていました。 ちゃいは、癌とはいえまだどこも具合の悪いところはなく、体も大きく治療に耐える体力があります。副作用の出方には個体差があり、深刻になるとは限りません。 という訳で、この先も10年くらい楽しく元気に生きてもらうために、再発を予防する可能性のある治療を選びました。 薬は注射と錠剤の2種類で、3週間サイクルです。先日6回目のドキソルビシンの注射が終わりました。2週間後にエンドキサンの錠剤。さらに1週間置いて次の注射、と続きます。3週間を全部で8セット。 どこも具合悪くないのに突然手術され、しょっちゅう病院に連れて行かれる羽目になったちゃいは、さぞかし理不尽だと思っていることでしょう。ストレスか、お腹はなめハゲてピンク色です。 心配された副作用ですが、幸いそれほどひどくはならず、一番はっきり出たのは食欲不振でした。白血球は減りましたが、まだなんとか治療を続けられる状態です。下痢はなし、嘔吐は増えました。ほか、副作用と断定はできないようですが、感覚毛が抜け、可愛いピンク色だった肛門が黒くなりました。 ここ3カ月ほどで体重は1kg以上減っています。以前はお腹が空けばあまり好きでないフードもしぶしぶ食べていたのですが、今のちゃいは「好きなものがなければ別に食べなくてもいいや〜」というスタンス。体重減少に歯止めをかけるために、やむを得ず今は、子猫方式――少量ずつ、レトルトや缶詰、おやつを交えながら好きなものをローテーションで、できるだけ1日何度も与えるやり方をしています。 治療はあと2セット。なんとか無事に終わりますように。 終った時、ちゃいがどんだけわがまま全開な猫になっているか、考えたくもないわ〜。 でも、ほんと、健康第一ですよね(涙)。 |
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ちょっとつらいこと | |||
ペットシッターをしていると、ときどき、つらいこともあったりします。 お客様のお宅に伺う──出かけていくのが基本の仕事ですから、たとえば、天候には大きく影響されます。 なにしろ私は根性無しで、暑さも寒さも大の苦手。 地球温暖化の影響か、近年夏がどんどん暑くなるのはつらいですね。熱中症寸前の状態になることもあり、真夏にはスーパーやコンビニで息も絶えだえ水分補給しつつ休み休み移動したりしています。 雨や雪のときは、移動に時間がかかるのがちょっと困りもの。雨具やコート類の選択にも気を遣います。脱ぎ着に手間がかかるし、玄関先で雨合羽を脱いでがさがさ音を立てていると、怖がりな猫ちゃんはそれだけで隠れてしまうこともあります。 でも、そんな天気や気温などよりも、実は普段のシッティングでもっともっとつらいなあと感じることがあるのです。 それは、シッティングが終って、お客様のワンちゃん猫ちゃんを置いて帰る瞬間。 わりと落ち着いて見送ってくれる子や、こちらを気にせずマイペースでいる子はいいのですが(たまには、「うるさいのが帰るとせいせいするわ〜」と言わんばかりの子もいますね)、明らかに「ええっ!帰っちゃうの!?」と動揺する子は、置いてくるのがとってもつらい。 玄関まで後追いなんかされたら、もう大変です。 ごめんね、ごめんね、また来るからね、と謝りながら、ついて来ようとするワンちゃん猫ちゃんをドアの向こうに押し込んで、こっちもちょっと泣きたくなります。 ペットたちのお留守番中の淋しさをいくらかでもまぎらわせてやりたい、というのが私のシッティングの大きな目的です。でも、でも、連れては行けないし、ずっといてあげるわけにもいかないのよ〜。ここがつらい。 ペットたちが飼い主さんのお帰りを待つ間、せめて私がいるときだけでも、少しでも気分転換できるようにしてやりたいなあと思っています。 それしかできないもんねえ、ペットシッターって。 |
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ねこ屋の看板娘 | |||
ねこ屋という屋号は、我が家の猫娘・ちゃいを看板にと思ってつけました。 ちゃいは、親にはぐれた行き倒れの野良の子猫でした。 幸い、親切な人が拾って病院に連れて行ってくれ、獣医さんが親身になって診てくれたおかげで、一命を取り留め、今は我が家ですっかり大猫になっています(オス並に大きい)。 美人猫だし(飼い主は猫馬鹿)、看板娘にもってこい。 ちょいと可愛く招いてくれたら、みんなメロメロに違いないわ(かも)。 ところが、なんてことでしょう!? |
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看板娘は、営業にいそしむどころか、人見知りがひどくて飼い主以外誰にもなつかない小心者に育ってしまいました。 ピンポンが鳴った瞬間、ダッシュで隠れます。 あわよくば、施設などへの訪問活動に連れて行けるくらい、おっとりした猫になってくれるといいと思っていたのですが、なんのこっちゃい、夢のまた夢。 子猫の頃は遊んでもらったペットシッターさんの顔も忘れて、今はさっぱり近づかない様子。 飼い主が忙しかったり留守にしたりするたびに、ストレスで毎度ハゲを作る始末。 留守番の間、ペットシッターさんに遊んでもらったり、なでてもらったりできれば、ずいぶん気がまぎれると思うのですが……。 なんとかならないものでしょうか。 そんな訳で、人見知りをする猫の飼い主さんの気持ちはよ〜っくわかります。 誰か、うちのちゃいを手なずけてくれないものでしょうか。 「猫たらし」のペットシッターさん、募集中です。 |
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