2024年5月 テレビの「新美の巨人たち」で東武の新型特急「スペーシア]」を見て、
好奇心の塊である私は「そうだ、日光へ行こう!」と思い立ちました。
「スペーシア]」はとても快適な乗り心地で、半世紀ぶりに日光の地に降り立ちました。
中禅寺湖のほとりにたつ「イタリア大使館別荘」は内外装共に様々なパターンで
杉皮が張られていてその美しさに見惚れてしまいました。
石造りの暖炉が二つもあって家族の団欒の様子が目に浮かぶようです。
また英国大使館別荘では中禅寺湖を眺めながらゆったりと
アフタヌーンティーを楽しむことが出来ました。
82歳の私はこの旅を卒業旅行と称して憧れの「日光金谷ホテル」に泊まりました。
チェックイン後、約50分の館内ツアーがあって150年にわたるホテルの
歴史に耳を傾けながら見学しました。ヘボン式ローマ字の考案者ヘボン博士の
名前が出てきたりなかなか興味深かったです。
夕食は名門ホテルの名にふさわしい美しくて美味しいフレンチでした。
翌日は残念ながら雨、東照宮では修学旅行の小学生達が
雨にも負けずはしゃぎまわっていました。
クリスチャンではないけれど教会の建物に心惹かれる母娘は
北関東に現存する最も古い礼拝堂と言われる「日光真光教会」を拝観しました。
重厚な石造りで緑に囲まれていて、イギリスの田舎にいるような雰囲気でした。
ステンドグラスは淡い色合いのガラスが多く使われていて優しい光が
差し込んでいます。しばらくの間この静謐な時間を心に大切にとどめました。
田母沢御用邸は大正天皇以来三代にわたって天皇が滞在したとのことで、
部屋の数が106室という広大な建物です。和風の木造建築ですが、
美しいシャンデリアなども見られ和洋折衷の生活様式が興味深かったです。

とても素晴らしい大人の修学旅行になりました。