異類婚姻譚


動物・精霊・妖怪等、人間以外の物との不思議な婚姻を主題とする昔話群の総称を「異類婚姻譚」 といいます。

「天人女房」「絵姿女房」「鶴女房」「鴨女房」「蛇聟入」「河童聟入」「猿聟入」 等がこれにあたります。しかし、これらの婚姻譚は、一旦は幸せな婚姻が果たされたとしても そのほとんどが破局をもって終わっています。

人間と契りを交わした異類の者たちは、いずれも聖なる異郷の神に代わる来訪者としての 性格を保有していたり、聖なる胤を人界に留めようとしますが、わが国の昔話 は、むしろ聖なる婚姻が完全には果たされず、破綻に至ります(一部には始祖伝説の名残をのぞかせる ものもありますが)。

つまり昔話は、その婚姻に基づく異類の胤が人界に留められる始祖誕生の伝承を否定することで 成立しているともいえるのです。ここに昔話が神話伝承と関係が深いながらも、 現実的社会に応じて成り立ったものであることがうかがえ、 「異類婚姻譚も、動物、妖怪などの胤は認めない」こうした背景があるというわけです。

ただし、同じ異類婚姻譚の昔話でも、異類女房譚と異類聟譚とでは多少違いもあり、 異類女房譚の婚姻の破綻は主に夫のタブー侵犯に基づきます。 異類女房譚の方に 神話伝承的・始祖伝説の名残が多いのはその女房が子を孕み子種が人界に残される 場合が多いからです。

逆に異類聟譚の多くは、来訪する異類(聟)は「排除されるもの」と定義され登場します。 つまり「妻」は二人の関係の破綻の要因を積極的に用意するわけです。 

もし私が異類女房だったら旦那はどうするだろう?? 狐とか鶴とかだったら いいけど旦那の大嫌いな蜘蛛とか蛇のたぐいだったら「一生本当の姿はみせないで」 とかいわれそう(笑) でもきっと追い出したりしないと思っている私です♪


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