【Sand Blasting サンドブラスト】

【　サンドブラストとは　】 　サンドブラストは専用の機械を使い、ガラス表面に硬質の砂を吹き付けて彫刻するガラス工芸です。 　元々はアメリカで船舶の錆落としの為に考え出された方法でしたが、その後、ガラスに応用されるようになりました。 　平彫り・段彫り・透かし彫り等、様々な彫り方があります。

《 制作工程 》　

サンドブラストのマシーンです。 二つの穴に両手を入れて作業します。

クリアガラスの場合		被せガラスの場合
	カッティングシートが接着しやすいよう表面をアルコールで拭きます。		カッティングシートが接着しやすいよう表面をアルコールで拭きます。 アンバー（黄色）と紫の2層からなる被せガラスです。
	カッティングシートをしわが寄ったり空気が入ったりしないように全面に貼り付けます。		デザインをカッティングシートに写し、しわが寄ったり空気が入ったりしないように器に貼り付けます。 デザインに沿ってカットします。
	えんぴつで下絵を描きます。		デザイン以外の部分のカッティングシートを剥がします。
	油性ペンで丁寧に上書きします。		外側の紫色のガラスをすべて削り落とします。
	カッターナイフで切り込みます。ガラス面に傷が付かないように気をつけて慎重に・・・・・		落とし終わった状態です。
	カットを入れた彫り込む部分のカッティングシートを剥がします。		デザイン上、下になるものから順番に彫ります。
	カッティングシートを剥がした部分全体に均等に砂を吹き付けます。		出来上がりです。
	彫り終わった状態です。	この作品は2009年の 第68回手工芸美術展に入選し、 東京都美術館にて展示されました。 題名　「 夏の花 」
	カッティングシートの隙間に残っている砂でガラス面を傷つけないようにカッティングシートを剥がし完成です。	被せガラスとは・・・ 異なった色のガラスを2層以上に重ね合わせたものです。