パラは安全か?


安全なわけありません。 空飛んでんだから。 落ちたら怪我します。


議論の余地があるのは、危険の大きさがその人にとって、許容できるレベルかどうかという点でしょうか。
たとえば、

  ・あなたは交通事故が恐くて日本に住めませんか?
     日本の人口     = 1億2千万人
     交通事故死亡者数 = 1万人/年
             P=0.01%

  ・バイクに乗るのは平気ですか?
     自動2輪保有台数    =300万台
     自動2輪運転中の死者 =1000人/年
             P=0.03%

  ・煙草はすいますか? (ダメージが徐々に蓄積されていくので危険の性格は違います。)
     喫煙者数          =3000万人
     喫煙による死亡者数   =9万5千人/年
             P=0.32%

  ・パラグライダーは?
     パラグライダー人口    =1〜3万人     (推定)
     パラグライダー死亡者数 =5〜10人/年   
             P=0.02 〜 0.10%

パラはどのくらい危険か?僕は、こんなイメージを持っています。

      日本に住んでて、交通事故にあう危険よりはかなり大きい。
      バイクより危険だけど、それほど違わない。
      煙草はパラと比べても危険である。

もともと全然種類の違う危険を比較するのは、すでに無茶ですが、大体のイメージが掴めるのではないかと思います。
少なくとも「すごく安全」というわけではありませんね。まあ、「気違いじみて危険」なわけでもありません。


      注)データはインターネット上で調べました。間違っているかもしれないので、このページのデータは、絶対に
        資料としては、引用しないでください。


もう一つ議論しておくべきは、危険を減らす努力です。

パラグライダーの事故が起きた場合、ほとんど必ずパイロット自身のミスが指摘されます。
つまり、パイロット自身が十分注意していれば、事故を防げたケースが多い。

しかし、人間はミスを犯すようにできているのもまた事実です。
どんなに注意をしていても、100%ミスを防ぐことはできません。

だからといって、あきらめてよいと言うのではありません。
ミスを減らし、事故を減らすことは可能です。

      ・われわれは、危険を伴うスポーツを行っているのだという強い自覚を持ちましょう。
       パラグライダーは日常的な行為ではありません! 非日常的な注意を払って行動しましょう。

      ・パラは、「自己責任のスポーツ」です。自分の安全は自分で確保します。
       誰かに頼る気持ちをもってはいけません。空中では誰も助けに行けません。

      ・危険に対応するために、地上で準備できることが、まだあるのではありませんか?
        装備は?  知識は?  技術は?

      ・もっと、スクールで学ぶべきことがあるのではありませんか?
       わからないことは、きちんと質問しよう!
       資格を手に入れるために勉強するんじゃない。自分の安全のためだ!


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