近頃のパラグライダーって 1.滑空性能(滑空比、スピード) と 2.安全性(DHV、AFNOR) の向上がめざましいですね。
でも、実は一般パイロットが強く求めている物が、もうひとつあるんじゃないかなーと、最近よく思います。
3.バカチョン度 とでも言えばいいのかな?
・サーマルや乱流の中でハーネスがゆれない。
・頭の上で翼が、きょときょと、ピッチやヨウを起こさない。
・右のブレークを引けば右に、左を引けば左に、素直に曲がる。
・引いたままにすれば、体重移動とか外翼の押さえとか心配しなくても、きれいな360°旋回に入る。
ようするに、細かい事はグライダーにまかせて、安心して乗れて、操作の簡単な機体。
みんな、自分が下手だとか、臆病者だとか、思われるのが嫌で、
「もうちょっと足のある機体が欲しい」なんてことばっかり言って、なかなか口に出せないけど、安心して、リラックスして、フライトできるっていうのはパラグライダーを楽しむためにはすごく大事な要素だと思います。
最近の機体は、少し前の上級機並みの性能と、初中級機並みの安全性を持っているけど、
ターンのコーディネートの難しさや乱流中での不安定性は、やっぱり上級機のまま、という物が結構あるようです。
(まあ、高性能と安全性が同時に手に入るだけでも充分すばらしい事ではあります。)
そんな中で、EPSILON2 や BLUES は、性能に走りすぎなかったところが人気なのでしょうか。
(なんて書きながら、どっちも乗った事無いんだよなー。)
この辺の所は、カタログからは判らないので、比較検討しにくいんですよね。 DHV1−2だからといって、操作がやさしくて、安心感が持てる機体だとは限りません。
雑誌のインプレッションなんか読んでも全然信用できないし。 インプレッション書いているような超上級者は、グライダーの挙動に完全に無意識のうちに反応してコントロールしてしまって、
プロト以外、どんな機体に乗っても「ど安定」で「オートマチック」だと感じてしまうようです。だから初中級者の感想とは食い違うことも多いです。
だいたい性能や安全性と違って比較しにくいので、書いた者勝ちみたいな感じだし。
こういう特性も購入前に判るようになるといいですね。メーカーにとっても大きなセールスポイントになると思います。何かうまい、比較方法は無いものでしょうか。
あなたの周りには、パイロットになって中級機に乗り換えたとたん、パラを止めちゃった女の子達っていませんでしたか?
彼女達の時代に、もっともっとリラックスして飛べる、そこそこの性能の機体があれば、まだ今でも飛び続けてたんじゃないかなー、なんて思ったりもします。
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