ソアリングのコツ (初心者向け)  −工事中。

ソアリングというよりも、センタリングの事なんですが。

センタリング = Centering :中心に置く事/中心を一致させる事。

単語としては、サッカーなんかのセンタリングと同じですね。

ようするに、何がいいたいかというと、
サーマルの中で360°旋回を続ける事をセンタリングというのではなくて、
旋回の中心をサーマルのコア(核)と、一致させる作業の事をセンタリングと呼ぶわけです。

旋回中、バリオが鳴り続けているからといって満足しないで、常に上昇率の変化をチェックして、より上昇率の高い方へ高い方へと、旋回をずらす努力を続けてください。


さて、センタリングにもっとも重要なのは何か?

僕は、想像力記憶力だと思っています。
今まで飛行して来た経路の、バリオの上昇率の記憶から、周辺空域の上昇率マップを、頭の中で作り、さらに想像力で補完して、サーマルの形をイメージする。

そして、コアがあると想像した空間を中心にして、360°旋回をする。
さらに、その旋回で得られた情報から、サーマルの形のイメージを修正して旋回の中心を、コアの中心に向けて移動する。

結局、
・いかにリアルにサーマルの形がイメージできるか(想像力)
・そして、時々刻々手に入る情報でそのイメージを正確に修正できるか。(記憶力)
が勝負だと思います。


たとえ話をすると、サーマルというのは目にみえないわけですから、センタリングというのは
暗闇で、手探りで物を探している様なもんです。
手のひらはキャノピー。

  もそもそもそ...むに?
  (あれ、△△△△?)
  もそもそもそ...ぷにょ?
  (あ、○○○○。じゃ××××はこっちかな。)

ま、こんなもんです。簡単ですね、センタリングなんて。

へ?想像力と記憶力の話です。あくまで。ハイ。


フライトテクニックとしては、以下の二つが最低必要です。

・センタリング中に正確な上昇率の情報が手に入るような旋回技術。
   つまり、ピッチングやローリングで、機体を揺らしてバリオを鳴らさない、
   極限まで滑らかな旋回。

・サーマルの形に合わせて、旋回中心や旋回半径を、即座に、自在にコントロールする技術
   やはり滑らかに。

まあこの辺は目的じゃなくって手段ですから、滑らかに回す事に夢中になって、サーマルをはずしてしまっては本末転倒です。
サーマルの位置がある程度分かったら、サーマルにしがみついていくような強引な旋回も、時には有効です。


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