体重移動と旋回
以下は3年ぐらい前に書いた文章です。今の考えとはちょっと違うけど、めんどくさいからそのままアップ。
1.グライダーの操作
今、ハーネスを忘れて、グライダーとパイロットを考える。
グライダーとパイロットを接続するのは、2本のブレークコードと、2本のライ
ザーである。
パイロットはこの4本のひもを操作してグライダーをコントロールする。
(ハーネス上での体の動きは所詮4本のひもをどうコントロールするかの手段でしか無く、ここでは重要ではない。)
a)ブレークコードは主にその引き込み量がグライダーに影響を与える。
また、引き込み速度、期間も時に重要である。
b)ライザーはその
b-1)引き込み量
b-2)テンション
の2点で制御できる。
2.体重移動について
従来用いられている用語「体重移動」は、二つの動作
a)2本のライザーへの加重配分の変更
b)ライザーの引き込み量の変更
の、合成された動作をひとまとめに指し示している。
しかし、これら2つの動作は、有る程度、分離して制御可能である。
a)の操作はサーマルにはじかれることに抵抗する事を可能にする。
b)の操作は主にバンク角制御を行う。
a)b)を、同時に制御することはなめらかな操作のための必須事項であるが、
各々の操作の意味を理解し、独立に制御出来れば、より効果的なグライダー操作
が可能となる。
また、b)の操作はその引き込み過程において最大の影響をグライダーに及ぼ
し、引き込みきった状態では、緩やかな作用となる。このため、引き込み操作
のタイミングは、非常に重要である。