つぶれからの回復操作あぶない機体の人以外は関係なし


最近、巷では大つぶれからの回復は、扇沢式(CCJ Vol.4 p.38)が基本てことになっている。
僕も、初中級者に説明する時は、扇沢式を薦めます。

が、僕自身は違ったコントロールをしています。
まあ、70%もつぶれてしまえば、回るしかないんだけどね。
でも、回っちゃうと確実に100mは高度を失うんだよね、Xenonなんかは。
つまり、T.O.直後や、尾根上で高度がないときは、回ったらそこで終わり。

それに、
「つぶれた後のつぶれ方向へのロールを放置する」
   =つぶれの原因の下降気流に向かってロールインする
      =最初は生き残った部分にまでつぶれが進行する
「つぶれた方向への旋回を放置する」
   =つぶれの原因の乱流へ向かって旋回する
      =もう一度つぶれる
「つぶれた後のピッチダウンを、放置する」
   =迎角の下がった状態で...

というわけで、実際の乱流の中でつぶれ方向に旋回するのは僕は恐くていやです。

やっぱりテンションがぬけた瞬間、「カウンターの体重移動+ブレーク」で、つぶれの進行を即座に止めて、
ロールを押さえて、直線飛行を目指すのが正しいと思う。

(以下は絶対にブレークの引きすぎでストールに入れない自信のある上級者対象。)
さらに、つぶれの反対側にサーマルが見えている時は、無理をしてでもロールイン、逆旋回等で、サーマル
に入って、つぶれた翼に下からサーマルの上昇気流を当ててやるとポンピング無しでも翼は回復します。


追記(98/9/27)

扇沢氏自身もT.O.直後や、ランディング直前につぶれた場合など高度、地形に余裕の無い場合は、
高度なコントロールが必要になるが、回さずに直線飛行を試みるべきだと、語っています。
何でもかんでも回して直せ、という人もいるようですが、氏の意見が歪んで伝わっているみたいですね。


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