インターネットの匿名性の功罪

インターネットを悪用する事件が起きるたびに、インターネットの匿名性が、諸悪の根源のように言われる。
しかし、インターネットから匿名性を完全に排除することは、本当に良いことなのだろうか。

実は、匿名性の高い掲示板には大きな利点があるのだ。

たいていの掲示板では、はげしい議論が始まると、
「議論に勝っていいところは見せたいけど、負けて恥をさらすのは死んでもいや。」
という、自己顕示欲まみれのオヤジが乗り込んできて、しかも、たいてい議論に負けて、
でも、負けを認めるのは全国的に恥をかくことになるので、絶対認められない。
だから、延々、ヒステリックに、すでに論破された自説を執拗に繰り返しつつ、相手の人格を攻撃したりして、
掲示板をめちゃめちゃにしてしまう。という事態が発生します。
Niftyのスカイスポーツフォーラムがだめになってしまったのも、数名の自己顕示欲肥大オヤジが大活躍したためでしたね。

議論が成功して、正しい結論が得られるかどうかは、実は匿名性とは何の関係も無く、 参加者の資質によって決まるんですね。

ひるがえって、2chなど、完全匿名性の無法地帯式掲示板では、もちろん荒れまくって どうしようもなくなっている所も多いけど、驚くほど多くのスレッドで、説得力のある、 理性的な意見が多勢を占めています。

なぜ、こういうことが起き得るのか?

そのわけは、こういう匿名型掲示板では、議論に負けたオヤジが、実社会で恥をかくことなく、 こっそり退場できるからです。
あるいは、負けを認めずに、最初っから正しい側についていたような顔をして、尻馬に乗る 事も可能なわけです。
というわけで、説得力のある意見が徐々に多勢を占め、正しい結論にたどり着けるわけです。


インターネットの掲示板で、
「ちゃんと自分の名前を明らかにして議論をしよう」
とか言い出す人ほど、やけに自負心が強くて、議論のルールやマナーを身につけて 無い場合が多いですね。

という訳で、うちの掲示板は、匿名歓迎、メールアドレス不要です。


ついでに、もう一言。

 私は、パソコン通信時代からいままで、一度たりともネット上での議論に負けたことはなーい!
わっはっはっはっは。

をーい....(^^;;


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