Once in a blue moon ってなによ?

"Once in a blue moon." 英和辞書を引けば、「ごくまれに、 めったに...しない」などと書いてある。 
古い語源を調べてみれば、↓
http://www.wordorigins.org/wordorb.htm#bluemoon 
"when pigs fly"(豚が空を飛ぶとき)などと同様、"Blue moon"は、起こりえないことの例えだったらしい。
(豚が空を飛ぶときというのも、ちょっと気になる表現ではありますな。)
また、暦のある月に満月が2回ある場合、2度目の満月を"Blue moon"と呼ぶという解釈は、だいぶ近代に広まったそうな。

ヨーロッパでは、青い月は妖精の出現や超常現象の発現と関連付けられていた。

ではなぜ、「青い」月なのか?「赤」や、「緑」ではいけなかったのか?
じつは、本当に青い月があらわれることがあるらしい。
火山の爆発や、大きな山火事などで、大気中に火山灰や煤など大量の微粒子がばら撒かれた場合、月が青く見えることがあるのだという。

おい、ちょっと待ったー!空気中の微粒子は青い光をレイリー散乱して、夕日が赤くなる原因になるんじゃないのか?
だったら、月はオレンジ色になっても青くはならんだろう?

ということで、少し調べてみると、レイリー散乱を起こしているのは、空気中の気体分子(窒素とか二酸化炭素とかね)で、
空気中の微粒子、特にサイズが光の波長に近い物は”ミー散乱”という別のタイプの散乱を起こすらしい。
ミー散乱は、粒子のサイズが光の波長に等しいときに最大となるため、空気中に0.5μ以上の粒子が多量に浮遊している場合、波長の長い赤い光から散乱されて、月が青くなることもありえないではない。

火星では、大気が薄いためレイリー散乱が弱く、砂嵐によって巻き上げられた微粒子によるミー散乱が支配的になり、
空が赤く 夕日が青く なるという。
ここに、火星の赤い空と青い夕日の写真があります。↓
http://nssdc.gsfc.nasa.gov/planetary/marspath_images.html

"Blue moon"という言葉が、現代まで残っているということは、古代にかなり多くの人が青い月を見たのでしょうか。
山火事や、火山の爆発が原因とすれば、超常現象の発現と関連付けられていたのも無理の無いことでしょう。


で、それがホームページとなんの関係があるのかって?ハンドル名との関係? . . . .知らねーよ。

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