サーブ 29 トンネン
SAAB 29 Tunnan
これだけ見た目に愛嬌のある戦闘機も他に無いだろう。
MIG-17やF-86とはひと味違う。
ずんぐり太っていて短い機体は、私も一目惚れ。かわいい(笑)
設計は古く、第二次世界大戦集結直前に始まったものだが、終戦後にドイツから接収した後退翼研究の情報が手に入れられ、イギリスでは強力なゴーストエンジンが開発された事と相まってこれらを取り入れたものへ再設計が行われた。
表題の名前が示す通り、開発はスウェーデンSAAB社。船舶や自動車の製造もできる自国メーカー。スウェーデンはスイスと並び第二次世界大戦以前より中立主義のため、可能な限り自国で兵器を調達する必要があった。
(スイスは金があるので強力な兵器を買い、フィンランドは兵器を東西半々で購入して中立の立場を築いている)
原型機は1948年9月、エンジンはゴーストエンジンをライセンス化したRM2Bエンジンを搭載。
1951年ごろから配備が開始され、1956年の生産完了まで661機が生産されたが、後継機であるSAAB32(ランセン)の登場により順次退役し一部はオーストリアにも売却されている。